長瀞町立長瀞中で教壇に立ち、2年目を迎えた全盲の新井淑則(よしのり)教諭(48)の授業の視察に、各地の障害を持つ教師や教育委員会が訪れている。新井教諭は「私が受けているような周囲からの配慮と工夫さえあれば、障害があっても十分働ける。自分が例外になってはいけない」と、後に続く人の活躍を願う。【町田結子】
新井教諭は、網膜はく離で視力を失い普通学校を離れたが、昨春、16年ぶりに復帰した。別の教師とペアで進める国語の授業の様子が報道されると、授業の進め方や学校のバックアップに関する問い合わせ電話がかかるようになった。
昨年末、宮城県立視覚支援学校の菊地理一郎教諭(31)が見学に訪れた。菊地教諭は、ペアの教諭との連携や生徒の声のすくい上げ方に興味深そうだった。3歳で両目の視力を失い、高校まで盲学校で学び、01年から視覚支援学校で教えている。普通学校で教えるのが目標という。菊地教諭は「目が見えないで授業をするのは難しいが、子供たちががっかりしないように工夫したい」と話す。
08年11月には、非常勤講師だった全盲の男性(24)を中学で本採用することになった和歌山県教委の関係者が訪れた。
長瀞中の高田忠一校長は「教育が目指すのは共生の社会づくり。障害を持つ教師が当たり前に教えられる社会になるよう輪が広がれば」と話している。
◇毛呂山町の教諭が県に支援継続要望
5日、視覚障害がある毛呂山町立中の岩井隆教諭(57)と支援団体が県教育局を訪れ、来年度以降も町教委が岩井教諭を支援してくれるよう、県教育局から指導することを求めた。岩井教諭も08年12月に新井教諭の授業を視察した。
今は町費で「教科支援員」を配置してもらい、カバーしてもらっている。岩井教諭は「あと3年で退職だが最後まで仕事を続けたい」と話し、小中学校人事課の担当者は「サポートが付くよう、こちらからも町教委に頼みたい」と答えた。
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